作品を本にしよう

安く早く高品質で

レディ

好きな絵を描いて販売する同人活動では、作業の最後に製本のための印刷作業が待っています。個人用のプリンタなどもありますが、販売するための本を作るなら高品質なものに仕上げたいところです。上質な紙を使って綺麗な色合いにするには、専門業者に依頼するのが一般的となっています。現在では同人専門の印刷業者も増えてきており、低価格かつ短い納期で仕上げてもらえるため、即売会などスケジュールのある人でも調整しやすく、使い勝手の良いものとなっています。インターネットの普及により、デジタルデータを利用したオンライン入稿も可能で、窓口に足を運んだり郵送する必要もなく、自宅にいながら依頼できるので手間が省けるのも魅力のひとつとなっています。業者によっては原稿のチェックを行い、ノンブルやセリフ、モアレなどに問題がないかを確認し、場合によっては連絡してもらえるので安心してお任せできるのも強みだと言えます。同人誌を作成する際に気を付ける点は、発行部数をしっかりと決めることです。印刷会社では10部からのオンデマンド印刷や30〜50部からできるオフセット印刷があり、それぞれに納期の早さや料金に違いがあります。同人活動ではオフセット印刷が基本ですが、販売の規模に応じて検討するようにしましょう。印刷会社のホームページなどを見ると、キャンペーンやセットプランなど安定した料金プランが提供されており、高品質でありながら安く仕上げることができるので人気が高いのです。

刷る方法の違いとメリット

色見本

同人誌を印刷する際に知っておくと良いのが、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いです。このうち、前者のオフセットはこれまで業者による同人誌印刷で一択に近かったもので、今も主流の方法です。やり方はまず「版」と呼ばれる原本を作成し、印刷ブラケットから顔料油性インクで刷っていきます。この原版作成にコストがかかりますが、一度作ってしまえばそこから大量印刷が可能で、刷れば刷るほど一枚当たりの単価が下がるのがメリットです。また、印刷の品質が極めて高いのも特徴です。そして後者のオンデマンドは、最近になって台頭してきた新しい方法です。こちらは「カラーダイレクト印刷」とも呼ばれ、簡単に言うと高細密のトナーによるレーザープリントのことです。オンデマンド(要求に対してその都度サービスを提供する)の名前の通り、少部数ずつ何度も依頼したい場合や、多くの種類を少しずつ依頼したい場合に向いています。また、オフセットのように版を作らないのが最大の特徴で、それゆえに少部数ならコストが安く、さらに物によっては早ければ翌日にも受け取れる納期の短さがメリットです。そのため、入稿がギリギリでも間に合う印刷方法でもあります。ですから、同人誌を作る際は、この2つの方法それぞれのメリットをよく理解した上で、状況に合わせて使い分けるのが最適です。例えばメインの同人誌はオフセットで綺麗に、突発本はオンデマンドで即日印刷、という使い方も可能なのです。

入稿における注意点

カラーチャート

同人誌は、自身でプリンターやコピー機などで作ることも可能です。しかしコストが多くかかる上に製本の手間もかかるので、多くの同人誌作家が印刷会社に任せています。印刷会社には、原稿を渡した上で印刷形式や部数などを指定すれば、納期までに印刷はもちろん製本もしっかりと行ってもらえるのです。ただし入稿は、印刷会社が指定する方法に合わせることが肝心となっています。特にパソコンのイラストソフトなどを使って作成した原稿を、画像データとしてオンライン入稿する場合は、注意する必要があります。というのも原稿のデータ形式によっては、印刷機が対応していないことがあるからです。加えてオンライン入稿は、印刷会社のサーバーにデータを入れるという方法で行うのですが、データ量が多すぎるとエラーが出てしまうこともあります。つまり印刷のためにも、スムーズな送信のためにも、指定形式は守らなければならないということです。もちろんレイヤーを使った場合は、統合により各ページを1枚の画像として完成させておくことが大事です。また同人誌の入稿は、データではないアナログ原稿でも行うことができます。郵送または直接持ち込むことが必要ですが、データと異なり形式の問題がない点は手軽と言えます。ただし雨などに濡れてふやけたり、折れ曲がったりする可能性もあるので、ビニールや厚紙などを使って十分に梱包することが必要です。預けたアナログ原稿は、印刷後は完成した同人誌と一緒に返却してもらえます。